個人事業主の税金開業お役立ち講座

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2019年確定申告で個人事業主が白色申告するなら覚えておきたい事

確定申告で白色申告する個人事業主

今年は個人事業主・フリーランスとして働くからそろそろ税金の事も気にしないとな。
今から青色申告にして節税できる?今さらだからもう間に合わない? それとも白色申告でもできる節税方法がある?
できる事ならば余計には税金は払いたくないなぁ…。   

 個人事業主やフリーランスの中には気が付けば個人で仕事を請け負うようになってしまったという方もいるのでは? そういう方だと始めの届出などもしていないかもしれませんね。
また、青色申告でなくとも白色申告でも同様に使える節税策はあります。

当ブログは税理士である管理人が個人事業主の方からいただいた質問を解説しております。

今回は「2019年の確定申告で個人事業主が青色申告ではない白色申告でも節税が可能?」という疑問をいただいた事例についてご紹介していきます。

個人事業主が白色申告で節税をするときに多い誤解

個人事業主が白色申告で確定申告するときの誤解

2019年から個人事業を始めるなら間に合う可能性アリ

結論から申し上げますと2018年(平成30年)の確定申告の青色申告は間に合いません。


あなたが2019年になって開業したのならば税金計算上特典の多い「青色申告」の申請を税務署に出しても間に合い可能性があります。
やはり青色申告にするだけで10万円もしくは65万円の控除(2019年現在)が受けられるのは大きいですからね。

[提出時期] 青色申告書による申告をしようとする年の3月15日まで(その年の1月16日以後、新たに事業を開始したり不動産の貸付けをした場合には、その事業開始等の日(非居住者の場合には事業を国内において開始した日)から2月以内。)に提出してください。

[手続名]所得税の青色申告承認申請手続|国税庁

つまり、開業してから2ヶ月以内ならばまだ青色申告は間に合います。
逆に2ヶ月を過ぎてから大丈夫かと思って提出しても適用は翌年からになります。

提出が通ってしまったとしても受理と適用はことなります。法律でそうなっているのでこれはどうしようもありません。

もしあなたの事業を本格的に始めたのが最近で開業届もまだ出していないならば、今から「開業届」と「青色承認申請書」を税務署に出すという方法もあります。

開業前までの経費に関しては「開業費」という科目で処理する事も可能です。

青色申告していなくても使える節税策はある

もし白色申告になってしまっても使える節税策というものは存在します。

代表的な例として下記のようなものが挙げられます。

  • 10万円未満の備品を消耗品として一括経費にする
  • プライベートが混合する自宅兼事務所などを自家按分して計上する
  • 事業専従者控除を使う

特に3番目の「事業専従者控除」は白色申告でしか使う事はできません。

所得税法では原則として妻や家族に給料を払っても経費にはなりません。
ですが、白色申告でも事業の手伝いをしている場合には事業専従者控除として控除する事ができます。 その場合の控除額は86万円(その他の親族ならば50万円)です。
配偶者控除が通常38万円ですから大きいですよね。 なお、事業専従者控除と配偶者控除はどちらかしか使えません。 この辺もしっかり経費にしましょう。

ただし、注意点として事業専従者は「パートに行きながら夫の事業を手伝う」などのように他で労働していたりしますと事業専従者としては見てもらえませんのでご注意下さい。  

個人事業主が確定申告で白色申告するときに多い悩み

個人事業主が白色申告で確定申告するときに多い悩み

白色申告でもいつかは青色申告にした方が良いの?

よく聞かれる質問なのですが、白色申告の方が確定申告も簡単なのに、それでも青色申告をした方が良いの?という事について。

確かに白色申告の方が収支内訳書は簡単ではありますが、実は平成26年(2014年)から白色申告でも帳簿作成が義務付けられています。  

個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について|国税庁

ですからそれを考えますと結局は帳簿を作成しなければいけないのであれば青色申告にした方が特典が多いのです。

青色申告の主な特典は下記が挙げられます。

  • 10万円もしくは65万円(2018年現在)の青色申告特別控除額が無条件で付いてくる
  • 30万円未満までの備品も経費に落とせるのでパソコンなども一度に経費にできる
  • 青色事業専従者給与として妻や親族に給与を払える
  • 赤字が出た場合に3年間翌年以降に赤字を繰越して黒字と相殺できる
  • 貸倒引当金が設定可能なので貸倒引当金繰入を経費にできる

白色申告でも青色申告でもできる節税策はありますが、やはりリスクもお金もかからずにできる方法では一番に挙がるのが青色申告です。

確定申告の帳簿作成が難しくても毎年確定申告時期には無料相談会もありますから、そこで作成の仕方を習うという方法もあります。 ぜひともここはチャレンジしていただければと思います。  

相談者さんの中には「青色申告にした方が税務調査に来る確率が上がるから白色申告にしている」という方もいらっしゃいましたが、それははっきり言ってあり得ません。

むしろ白色申告でいる方が推計課税という「恐らくこの業界でこのぐらいの売上ならばこのぐらいの税金になる」というように予測で税務署が課税する事ができてしまいます。

白色申告でいるのはそのリスクも負っている事を覚えておいてください。  

個人事業主が白色申告で確定申告する場合のアドバイス

個人事業主が白色申告で確定申告するときのアドバイス

事業の経理をするならば会計ソフトの使用がおススメ

単にメモ帳やノートに事業の収支を記録するのも良いですが、会計ソフトで入力しておけばすぐにその集計表がグラフや表でも表示されます。

特にクラウド系のソフトはそのような機能に長けています。 他にもネットバンキングを使用している預金通帳やクラウドのサービスを無料で同期できますから、特に個人事業主・フリーランスとクラウド会計の相性は抜群だと思っています。

その中でも管理人がおすすめしているのは「MFクラウド会計」か「会計freee」です。 簿記を多少でもかじったことのある方は前者、何も分からないという場合には後者がおススメです。

これらは無料期間でお試しする事ともできるので、ぜひ使って自分に会うものを試してみてくださいね。 
無料から使える会計ソフト「freee(フリー)」

あなたの事業が今後さらに伸びていかれるのを心から願っております。  

以上がお伝えしたかった「個人事業主節税白色申告」についての内容となります。
本稿が少しでもあなたのお役に立てましたら幸いです。