個人事業主の税金開業お役立ち講座

このブログでは現役の税理士である著者が実際にいただいた相談事項をもとにして税金に関する事柄を解説しています。読者登録していただくと泣いて喜びます(ToT)

個人事業主・フリーランスさん交通系ICカード乱用して経費にしていません?

個人事業主さん交通系ICカード乱用して経費にしていません?

個人事業主・フリーランスとして独立開業すると何かとお金がかかる。 できれば税金も少ないに越したことはない。
最近はPASMOやSuicaで何でも買えるからうまく経費は使えている。
実際経費の概念もよく分からないが、まぁ節税できているだろう。
そーいやプライベートの旅行で出費した交通費も経費にできるのだろうか?

個人事業主やフリーランスで開業するとサラリーマンのように会社が税金を計算してくれるワケではなく、自分で収支を計算して確定申告をしなければなりません。

日々の出費も事業とプライベートが混在しますから経費になるものの判断も難しいことでしょう。

当ブログは、税理士である管理人が個人事業主やフリーランスの方営業代表や税務担当からいただいたご相談などを事例ごとにご案内をしています。

今回は「個人事業主が節税を行う上での交通費」に焦点をあてて実際に疑問をいただいた事例をご紹介していきます。

個人事業主が節税で交通費を使用するときに多い誤解

個人事業主が節税で交通費を使用するときに多い誤解

単にプライベートの旅費や交通費は経費にはならない

個人事業主やフリーランスが経費にできる旅費交通費は「事業の業務に直接必要なもの」に限られます。 であれば自ずとプライベートの出費は経費にはなりません。この前提はすべての経費の判断で適用できるものになります。

特にSuicaなどの交通系ICカードは事業用を作成できないので事業とプライベートがごちゃごちゃになりやすいです。 そのため後から履歴を印字して見てもよく分からないという現象が起きます。

であればスケジュールは自分の手帳やスケジュールアプリを用いてきちんと記録しておきましょう。その方が事業経費を集計するのに交通費の計上漏れも格段に少なくなりますよ。

交通系ICカードにチャージした領収書が経費になる?

この手法をしていらっしゃる方もけっこういるのではないでしょうか? 交通系ICカードにチャージしても領収書はもらえます。

しかし、チャージの領収書だけでは経費にする事はできません。 交通系ICカードにチャージするのは電子マネーに変換しただけなので、電子のお財布にお金を入れただけと同じです。まだ実際には使用していませんよね?

交通系ICカードにチャージした領収書があるからと言って、ICカードで支払った際の領収書を捨ててしまう方がいらっしゃいますがそれこそ逆です。 むしろチャージした時の領収書はどうでも良くて、実際に使用した時の領収書を保存しておきましょう。

ここら辺は指導する側の税理士でも大丈夫と言っている人もいますが、税務の観点から言えば上記の理由から税務署に否認(税務調査で事業経費と認められない事)されても仕方ないと思っています。  

個人事業主が節税で交通費を使用するときに多い悩み

個人事業主が節税で交通費を使用するときに多い悩み

プライベートの旅費を経費にしてもバレない?

事業の旅費交通費だけを経費にしろと言ってもなぁ…。 確定申告の収支内訳書や青色申告決算書では「旅費交通費」という項目に金額書くだけだからプライベートの旅費が入っていても分からないのでは?

そう考える方もいるかもしれません。

ですがそういった経費の中身を確認するために税務署が行う「税務調査」というものがあるのです。 税務調査はいつ誰に来るのかは分かりませんが、 白色申告でも青色申告でも個人事業主やフリーランスが確定申告していれば可能性は誰にでもあります。

個人事業主の場合は2日間かけて売上や経費の内容をしっかりと見られます。 税務署の調査官は毎日のように調査を行っていますから、そういった不正に対する嗅覚も鋭いです。

どうかその辺も考慮してきちんとした確定申告書を作成するようにして下さいね。

交通系ICカードで購入したものはすべて旅費交通費?

最近は色々なところで交通系ICカードでの支払いに対応していますよね? それだけに先ほどのチャージを経費にするというのが問題視される要因でもあります。

税務的には飲食店やコンビニでICカードで支払いをしようが経費になるのは変わりありませんが、やはり交通系ICカードで支払いをしても内容に合わせて科目を分けるのが良いです。

飲食店ならば「会議費」や「接待交際費」、コンビニであれば「福利厚生費」や「消耗品費」のように。

すべてを旅費交通費にしてしまいますと、それこそ税務署が申告書を見て税務調査に行きたくなるような「旅費交通費が極端に多い申告書」になってしまいますからね。

こうした観点からも確定申告書を作成して下さいね。  

個人事業主が節税で交通費を使用するときのアドバイス

個人事業主が節税で交通費を使用するときのアドバイス

日々の経理作業は税務調査を見据えて

ここまで個人事業主やフリーランスの旅費交通費についてお話しました。 毎日のように生じる交通費の事ですから少しでも参考になりましたでしょうか?交通費以外でも税務では様々な点から注意が必要になります。

口酸っぱく毎回のように申していますが、経理作業は税務調査を意識して行うに限ります。ホントに売上が1,000万円を切るような個人事業主さんでも調査に来ることがありますからね。

ぜひとも日々の経理作業を怠らないようにして下さいね!

 

以上がお伝えしたかった「個人事業主が節税を行う上での交通費」についての内容となります。 本稿が少しでもあなたのお役に立てましたら幸いです。