個人事業主の税金開業お役立ち講座

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開業した個人事業主の青色申告帳簿に関する悩みや誤解を解説

個人事業主の青色申告の帳簿に多いお悩みや誤解を解説

開業して青色申告の申請書も税務署に提出した。
青色申告だからって何か帳簿にするのに注意しなければいけない?白色申告と何が違うんだろう?
そう言えば青色申告って経理によってメリットが違うって聞いたような…。

個人事業主として開業するといきなり経理についての勉強をしないといけないですね。 特に青色申告を行う場合には「複式簿記」という本格的な経理をしないといけない事もあります。

当ブログでは税理士が自営業やフリーランスの方からいただいたご相談などを事例ごとにご案内をしています。
今回は、開業した個人事業主さんが青色申告の帳簿についてどのように記載するか?という疑問をいただいた事例についてご紹介していきます。

開業した個人事業主の青色申告帳簿で多い誤解

開業した個人事業主の青色申告帳簿に関する誤解

青色申告の帳簿付けは簡単にやっておけば良い?

青色申告の中でもその経理方法によって控除額が変わってくるのはご存知でしょうか?実は青色申告特別控除額は10万円と65万円という2つの金額に分かれます。

なお、個人事業主として独立して事業を行うのであれば良いのですが、不動産所得では事業的規模でないと65万円控除はできません。

不動産所得の事業的規模は通常ですと目安として5棟10室以上(駐車場は5区画で1室とする)と言われています。 一戸建てならば5棟、マンションならば10室以上無いと65万円控除は厳しいという事です。

ノートやエクセルで小遣い帳を作って65万円控除?

先ほどの10万円控除と65万円控除ですが、経理の仕方が異なります。

  • 売上…○○○円
  • 仕入…○○○円
  • 交通費…○○○円
  • 通信費…○○○円
  • 消耗品費…○○○円

上記のようにノートやエクセルに収入や経費をまとめて記載しておくだけでは事業的規模であっても10万円控除しかできません。

65万円控除するには複式簿記の形式で記帳(帳簿に記載すること)しなければならないと法的に定められています。 複式簿記とは下記のような形です。

交通費○○○円/現金○○○円

記帳がやや大変なので、その分控除額も大きくなっていると言えます。

納税者の中には複式簿記の帳簿を作成していないのに青色申告特別控除の65万円を控除している方が見受けられます。 帳簿も作成せずに65万円控除をしているのは完全な「脱税行為」です。 せめて後付けでも良いので作成しておきましょう。
もし税務調査があった時に「実は帳簿を作成していませんでした」という事では理由になりません。
また、多く控除を使っていた罰として過少申告加算税・延滞税がかかるのは確実に免れませんし、厳しい調査官だったら重加算税がかけられる可能性もありますよ!  あなたは絶対に真似をしないでくださいね。

開業した個人事業主の青色申告の帳簿に多く見られる悩み

開業した個人事業主の青色申告帳簿に関する悩み

複式簿記が作れない・書けない

せっかく使えるのであれば65万円控除したい。でも複式簿記なんてよく分からない!

そんな事を思う個人事業主さんは多いです。 しかし、それもご安心下さい。
今はちまたに溢れる会計ソフトを購入して使えば簡単に複式簿記で記帳することができます。

それぞれの会社でもだいぶ経理初心者の人でも使いこなせるように「かんたん仕訳」などのモードも多いです。

会計ソフトもかなりたくさんの種類があります

会計ソフトも探すとたくさん出てきますね。 その中でも大きく分けて2つにまず分けられます。

  • デスクトップ(インストール)型
  • クラウド型

それではそれぞれの詳細を見ていきます。

デスクトップ(インストール)型

デスクトップ(インストール)型は昔からソフトがありますが、個人事業主であれば挙げるのは下記2つです。 

www.yayoi-kk.co.jp

www.sorimachi.co.jp

 

やはり一番のおすすめはやよいの青色申告です。

何よりもシェアが大きいのでカスタマーのフィードバックも反映して使いやすくなっています。 インストール版でも無料で試せる試用期間がありますので無料体験版をダウンロードしても良いでしょう。 

なお、やよいの青色申告と弥生会計がありますがどちらでも大丈夫です。 のちのち法人になる事を考えているのであれば弥生会計を購入しましょう。

クラウド型

クラウド型の代表的なものは「会計freee」「MFクラウド」「弥生会計オンライン」です。 経理初心者であれば一番のおすすめは「会計freee」です。 というのも会計freeeは一番複式簿記を感じさせない作りになっているからです。

クラウド会計も無料期間があるのでお試しされてみてはいかがでしょうか?

開業青色申告帳簿へのアドバイス

開業した個人事業主の青色申告帳簿に関するアドバイス

経理の勉強を自分でしたいなら

実際に会計ソフトだけを購入してもなかなか難しい。 経営のためにも数字を把握したいという場合には簿記を勉強するのもおすすめです。

最近ではオンラインでの講座も多数あるようです。鉄は熱いうちに打てと言いますから、開業して間もなく時間がある時に勉強するのも良いですね。
個人事業主だと自分の配偶者に給料を払って経理を任せるという事も多いので、そういった場合にもおすすめです。

簿記は人類史上20世紀最大の発明である」という名言がありますから、必ずや知っておいて損のない知識になります。

税理士に依頼して自分は事業に集中してしまう

経理だけでなく税務的な相談も含めてトータルにサポートして欲しいというのであれば税理士と契約するのも良いでしょう。

単なる記帳代行会社以上に正確な作業をしてくれるし数字から分かる事業の弱点なども指摘してくれるかもしれませんよ。

 

以上がお伝えしたかった「開業した個人事業主の青色申告帳簿に関する悩みや誤解を解説」についての内容となります。
本稿が少しでもあなたのお役に立てましたら幸いです。